食用コオロギはなぜ批判されたのか?導入した高校はどこ?

食用コオロギはなぜ批判されたのか?導入した高校はどこ?

国内で食用コオロギを飼育し、加工販売していたグラリスが2024年11月21に自己破産申請をしたことがわかりました。

コオロギは環境にあまり影響しない上に、高タンパク質であることから食糧危機が訪れたときに役立つと言われていましたが、多くの人から受け入れられなかったようです。

無印良品からコオロギせんべいが販売されたときは爆売れしましたが、高校にコオロギの粉末が提供された途端にSNSで炎上しています。

これがきっかけで今回、倒産に追い込まれたと話しています。

イナゴの佃煮などは、昔から食べられている地域がありますが、コオロギはなぜここまで批判されたのでしょうか?

目次

食用コオロギはなぜ批判されたのか?

昆虫食は栄養が豊富で環境に優しいとされているため世界中で注目を集めていますが、日本ではまだ馴染みが薄い食材です。

そのため、ほとんどの人にとっては「虫を食べること」に対して強い抵抗感があります。

特に高校の給食でコオロギの粉末が使われた際には、多くの批判が集まりました。

衛生面やアレルギーの不安

コオロギは新しい食材であるため、その安全性について十分な情報がないと感じる人が多く、子どもたちに与えることに対して慎重な意見が多かったのです。

また、コオロギの導入に関して、保護者への説明や同意が十分に行われなかったという点も批判の原因となりました。

コオロギの飼育方法など説明不足

コオロギの調達方法や加工工程について、ほとんどの人が理解していませんでした。

コオロギはどのように育てられ、どのような過程を経て食用にされるのかといった情報が不足しており、これが不信感を生む一因となっています。

さらに、日本では昆虫を食べる文化が一般的ではないため、多くの人が「気持ち悪い」と感じています。

このような文化的な背景が、食用コオロギに対する批判を強めています。

昆虫食が他の国では受け入れられている一方で、日本ではその普及には時間がかかるかもしれません。

例えば、タイやメキシコなどの国々では昆虫食が歴史的に根付いており、日常的に食べられている文化がありますが、日本では昆虫食に馴染みがなく、心理的な障壁が非常に高いと言えます。

それにしても、無印良品から発売したら爆売れで、高校の一部の生徒が食べたらSNSで叩きまくるのはどうかと思いますね。

また日本の技術が一つなくなったということです。

導入した高校はどこ?

2022年11月28日に食用コオロギが徳島県立小松島西高等学校で導入されました。

徳島大学から生まれたベンチャー企業「グリラス」が協力のもと、学校給食に食用コオロギの粉末である「グリラスパウダー」を提供しました。

この粉末を使って、食物科の生徒が「グリラスかぼちゃコロッケ」を作成しています。

この「グリラスかぼちゃコロッケ」は希望する生徒だけが食べただけで、食べたくない生徒に無理やり食べさせたものではありません。

「グリラスかぼちゃコロッケ」を食べた生徒は約170人だといいます。

食用コオロギの粉末を使った料理では、多くの生徒が興味をもち積極的に参加して作ったものです。

この取り組みは、エシカル教育の一環として実施されました。

エシカル教育とは、環境や社会に配慮した行動を学ぶことを目指す教育です。

今回は、コオロギという新しいタンパク質源を使うことで、栄養が豊富でありながら環境負荷が少ない食材について学ぶ良い機会となったと高校生の間では好評だったようです。

まとめ

2024年11月21日に食用コオロギを扱っていた「グラリス」が自己破産を申請したことがわかりました。

コオロギは環境に優れ、高タンパク質であるため将来的な食糧問題の解決策として期待されていましたが、多くの人々に受け入れられなかったようです。

特に高校の給食でコオロギ粉末が提供された際、SNSで大きな批判が起こりました。

その理由として、衛生面やアレルギーの不安、育て方に関する説明不足、そして「虫を食べること」への文化的抵抗が挙げられます。

食用コオロギは新たなタンパク質源として注目されていますが、日本で普及するには安全性や栄養価についての理解がまだまだ足りていません。

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